“制限緩和”「間違ったメッセージ」・・・疲弊する経済(2021年9月9日)

ANNnewsCH

政府は9日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う“緊急事態宣言”を19の都道府県で延長することを正式に決めました。また、宮城県と岡山県は、まん延防止等重点措置に移行、富山や山梨など6県は、12日で解除となります。

政府が同時に決めたのが“行動制限の緩和”です。緩和策では、新型コロナウイルスのワクチン接種が行きわたる11月をめどに、緊急事態宣言が出ていても、会食や県をまたぐ移動などが可能としています。
菅総理:「10月から11月の早い時期には、希望者全員のワクチン接種が完了する。それに向けて、ワクチンの接種証明や、検査の陰性証明を活用し、制限を緩和していく。認証制度を使い、飲食、イベント、旅行などの社会経済活動の正常化の道筋をつける」

政府の緩和策では、接種証明などを活用することで、飲食店では、営業時間や酒類の提供などの制限が緩和されるほか、県をまたぐ移動も、自粛要請の対象に含めないとしています。また、イベントは上限人数の緩和、大学などの部活や課外活動における感染リスクの高い活動も、原則可能だとしています。ただ、政府分科会の尾身会長は、釘を刺しました。
政府分科会・尾身会長:「一部では、すぐにいろんな制限を解除してもいいのではないかというような風潮もあるけど、そこはそうではない。緊急事態宣言がまだ発令しているなか、何か行動を緩めるというのは、やるべきではない、間違ったメッセージになる」

西村大臣と尾身会長は9日夜、そろって会見を行いました。
新型コロナ担当・西村大臣:「勘違いしないでほしいのは、今の緊急事態宣言ではやることはない。この緊急事態宣言が解除されたのちに、平時があり、場合によっては緊急事態宣言があるかもしれないということ。その間にワクチンの接種率が一定になる。国民的議論も重ねる。海外の研究も進める。検査の体制も進める。私は、このことは説明を分科会でもしたし、専門家と共有してる部分があると思う。個別意見あると思うし、政府内でも、必ずしも今の段階で、どういう場面でどう使うか、すべて決まってるわけ、あるいは一致してるわけではない。これから国民的議論重ねて、これから具体化するということ」

緊急事態宣言延長が決まった東京都。9日の新たな新型コロナウイルスの感染者は1675人と、18日連続で、前の週の同じ曜日を下回りました。東京都のモニタリング会議が開かれました。
小池知事:「新規陽性者数は減少はしているが、依然として極めて高い値にいる。9月は、とてもいいシーズンで、行楽の秋を迎えるが、今は不要不急の外出をお控えいただくこと。ワクチンの接種を完了された方も気を緩めることなく、基本的な感染防止対策を徹底していただきたい」

まん延防止措置に移行する宮城県。仙台市のアニメ専門のカラオケ居酒屋からは、困惑の声が上がります。
アニソン酒場・本郷修司店長:「(移行後にもし)お酒とカラオケを止められたら“羽をもがれた鳥”みたいな感じなので、どうしようもないので、休むという選択を取ると思う。ワクチン2回打ったお客さんはいるので、ワクチンパスポートみたいなのを発行していただいて、そういう方は許可するとか新しい施策もほしい」

観光客の書き入れ時、夏休みが終わった沖縄県。緊急事態宣言の延長が決まりました。
女性:「『またか』という感じ。息子が保育園に通っていて、登園を自粛するようにいわれて、仕事との調整も大変なので、早くコロナが収まってほしいと思う」
女性:「みんな苦しい。特に沖縄は観光立県なので、ホテル業・お土産物店・タクシー・観光バス、みんな大変だと思うけど、とにかく感染拡大を終わらせないことには、経済の発展はない」

疲弊する日本経済。コロナ関連の倒産が後を絶ちません。東京商工リサーチによりますと、先月の「新型コロナウイルス」関連倒産は137件で、去年の8月と比べ、倍近い数字となっています。国内初のコロナ倒産は、去年2月で、9日時点では、2000件を超えています。
東京商工リサーチ情報部・後藤賢治課長:「傾向でいうと、件数が多いのは東京・大阪とか大都市圏だが、ここ最近は、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が出ていない地域でのコロナ破綻が出てきた印象。調剤薬局の倒産が過去最多を更新している。コロナの影響で病院の受診を控える動きが続いていて、処方箋の枚数も減って、調剤薬局の売り上げが大きく落ち込み、倒産した会社もあった」

影響は、個人経営の工場にも出ています。東京都大田区で金属加工の工場を営む小野さん。社員はいません。研磨など、自分の技術だけで60年以上やってきました。1000分の1ミリ単位で仕上げることができるといいます。その技術を活かし、航空機メーカーから、エンジン部品の加工を請け負っていました。しかし、新型コロナの影響で航空機の製造が減り、売り上げは5割減。最近は、雑誌を読む時間が増えたといいます。近所の工場の中には、持続化給付金をもらって、夜逃げしたところもあるそうです。

小野製作所・小野信太郎代表(90):「限界がある。私は先がないからいいけど、若い人たちは先がある。めども先も、まるっきり見えないと大変だと思う。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

ANNnewsCH

Posted by chobi