執念の翻訳・・・9/11で息子失った父の“テロとの闘い”(2021年9月10日)

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 アメリカ同時多発テロから、今月11日で20年。10日、1冊の本が出版されました。息子を亡くした父親が人生を懸けて挑んだこととは。

 10日から書店に並べられたのは「9/11レポート」。アメリカ議会の報告書を翻訳した本です。

 訳したのは住山一貞さん84歳。この本の出版は息子を思う父が挑んだ20年間のテロとの闘いでした。

 住山さんが当時、南棟で銀行員として働いていた長男の陽一さんを亡くしました。翌年、遺骨の一部は発見されたものの、大部分が「Evaporate(蒸発した)」と検視官に告げられ、ニューヨークの街に漂う息子に会うために毎年、追悼式典を訪れていました。

 そんななか、帰りの空港で偶然見つけたのが、すべて英語で書かれた調査報告書。

 これまで英語とは無縁だった住山さんですが、全567ページに及ぶ英文翻訳を自力で完成させました。

 この本の冒頭。

 「ほとんど雲もない穏やかな夜明けを迎えた」

 まるで小説のような書き出し。

 住山一貞さん:「ストレートに今のニュースと関係してくるところがあって・・・」

 アメリカ軍が撤退し、タリバンが復権したアフガニスタンの現実と報告書につづられていた当時、アメリカが抱いていた理想の社会。

 住山さんは、この違いを若い人たちにも読み解いてほしいと話します。

 住山一貞さん:「(Q.息子さんはどう思っている?)“ここが訳が違うよ”とか言われると思ってハラハラしている」

 住山さんは年内にも日本人の視点で見た「9/11レポート」解説本の出版も目指しています。
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Posted by chobi