2014 柳家小三治「人間国宝決定会見」たっぷり(2014年7月)【映像記録 news archive】

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2021年10月7日に81歳で亡くなった落語家の柳家小三治さん。
2014年7月に行われた重要無形文化財の保持者(人間国宝)に認定された際の記者会見から、「たっぷり」ご覧ください。

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司会:柳家三三)それでは、柳家小三治よりひとことごあいさつ申し上げます。

堅苦しいのは得手ではないので、そろそろざっくばらんに行きましょうか。
特に、お話はありません!

三三)そこを何とか。もうちょっとだけ、お願いします。

特にお話はありませんが、そうですね。
驚きましたね。本当にびっくりしました。何だか訳が分からない。何だろうっていう・・・
地震と違って、予震とかそういうものもなくて、いきなりの激震が走ったというような。
言われてから何日か経ちました。で、だんだんそういうものなのかな、と感じてきましたし、
心に決めなくてはいけない、覚悟をしなくてはいけないということかな。
とにかく、初めてのことなんで、呆気にとられたんですが、少し日も経ってきましたので。

それよりも、きょうの会見までに所謂、守秘義務っていうんですか。
とても厳しく言われました。辛かったです。
こんなこと、誰にでも言っちまえばいいと思うんですけど、ダメなんですって。

三三)それではご質問があれば

なければ、このへんで!

記者)おめでとうございます。

ありがとうございます。

記者)内定をどんな状況で聞いたか。激震が走ったということ、もう少し詳しく

喫茶店でお茶飲んでたら、突然携帯電話が鳴って、きょうの委員会ってんでしょうかね、
そういう先生方のの集まりでもって、決定しましたと。
どういう決定だかそういうことは聞いてません。
圧倒的多数なのか、最後まで今年はなしにしようというようなことだったのか、それも何も知りません。

それで、そうなりましたが、その時どういう言葉だったかな、適切な言葉じゃないんですが、
この前、何かもらった時に確かそのようなことを何か言われたんで、ダブるんですが、
「お受けいただけますか」っていうような、ことでございました。

そう言われてもね、いきなり掛かってきて、「お受けいただけますか」「ええ、いただきます」って
そういうふうなものでもないですね、よく事情が分からない。

何か先生方って言うわね、委員の先生方っていう。
これは、言うべきじゃなかったと思うんですけど、その人に言っちゃったんですけど、
「委員ってのあんまりあてにならない・・・」っての言っちゃったんですね。
こういう事態になるならば、そういう軽はずみな発言はするべきではなかったと。
先生方によろしくとお伝え願いたいんですけど、

先方というのは誰一人として私、知りませんから。
或いはしょっちゅう会ってるその人かもしれな。誰だか分からない。素性そのものは何も聞いておりません。
だから何か闇の中から突然、黒い礫が飛んできたような感じで、
姿も、受け取ることも何もできないという感じでしたね。

それで、その時にどういうことを感じたかていうと、こういうことしか感じてないんですけど、
それと、当然普通ならば、嬉しかったかということだと思うんですけど、
きょうですからね、敢えて言っときましょう。
とても、嬉しかったです!

それが一番いい。
それと、その日からだんだんだんだん自分を説得して、
きっかけからしてよく分かんなかったけど、
とにかく、人から「おめでとう」って言われたら「ありがとう」って言う、頭の中でシミュレーションしてました。
普通の私ですと、言わないですからね。
「何ですかねぇ」とか、「そんなの、どうってことないよ」とか何とかって。
本心はそうなんですけど。
折角、小三治にっていってくださった方に対して、それはねぇんじゃねえかなって自分も芽生えてきまして、
ですからきょうは「おめでとう」って言っていただいて、
素直に「ありがとうございます」って言えてよかったです。
まだ、本当の有難みはわからない。

私に電話してくださった文化庁の方も、「お受けになりますか」っていうのは、一応の挨拶なんでしょけど、
もしかしたら断られるんじゃないかっていうような気配を感じましてね。
いや、もしかしたら断ったかもしれないんですけど、その時に、何て言ったかなぁ、
その時に「はい!」って言えないから、「えぇ・・・それは」って言って、色々あらぬことを言っていましたらば、
「お受けいただけますか、お受けいただけますか」ってとても何か畳み込んでくるようなね、
「ちょっと待ってください、ちょっと待ってください」「どのくらい」っていうようなことだったと思います。
だから「まあ、何日間か」「それは困る。今日中に、遅くても明日中に」みたいな話だったですよ。
それで、向こうの空気も感じてきましたから「じゃあ1時間ください」って言ったんですよ。

その時は頭の中は何も感じていないですよ、ぽかーんとしているだけで。
でもその「受けてくれますか」って言葉の中に、何か重み、いや重みっていうのとは違うな、やっぱり。
これ、ちゃんとお預けしなくちゃいかんなって感じがしましてね。
それで15分くらいでこっちから電話しました。
「はい、もらいます」って言ったのかな。
それが、その時の私の虚ろな気持ちが、瞬間的に切り替わった時のことだと思いますが。

そういうものを私がもらうなんて信じられない、っていう言葉が世間にはあるでしょう。
そういうようなことは感じないんですよね。
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Posted by chobi