“虹ステッカー店”で集団感染 小池都知事の肝いり策も…

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13日、新たに206人の感染が確認された東京。
その東京で、小池知事肝いりの感染対策が今、大きく揺らいでいる。

13日、東京都で新たに確認された新型コロナウイルスの感染者は、206人。

都は感染状況などを分析するモニタリング会議を開き、感染状況は、4段階あるレベルのうち、最も深刻な表現を維持。

一方、医療提供体制は、上から2番目の表現を維持した。

感染拡大を阻止しようと、都はすでに飲食店や施設などに感染防止徹底宣言ステッカーを求めている。

このステッカーを貼る店の1つを訪ねてみた。

店は、新鮮な刺し身がビュッフェ形式で楽しめる。

来店した人は「貼っている方が、安心はするかなと」と話した。

この店では、トングを使って料理を取り分ける際、手袋とマスクの着用を客に義務付けるなどの感染対策を実施。
そのうえでステッカーを取得したという。

おさかな本舗 たいこ茶屋・嵯峨完大将「各お店が感染防止策をどうとっていくか、ということが大切だと思うし、みんなでそういう機運を高めていきたいと思います」

都のお墨付きともいえる、感染防止徹底宣言ステッカー。

しかし12日、江戸川区のフィリピンパブで、客と従業員あわせて8人が感染する集団感染、クラスターが発生。
店にはステッカーが貼られていた。

このステッカー、小池知事も熱心に理解を求めていた。

記者会見でTシャツを披露したかと思えば、大相撲の土俵でも懸賞旗になぞらえ、ステッカーのPR。

それだけに、今回のクラスター、ステッカーの意義が問われそうだが、13日の会見で小池知事は、何と答えたのか。

ステッカーを貼っていた店で集団感染、クラスターが発生。
これについて小池知事は、「お店(フィリピンパブ)は、それまでも取り組みはずいぶん早くからやっており、そのうえで、8月はお店を閉めますという決断もされている」と述べた。

そのフィリピンパブを13日、都が現地調査。
ステッカーは、店側の了解を得たうえで撤去した。

街の人からは、「正直、どこまで信用していいのか、最近わからなくなってきた」、「やっぱり意味ないじゃんって思います」など、ステッカーへの疑問の声が相次いだ。

これまで小池知事は会見で、「レインボーマーク、貼ってくださいね」、「東京中を安心の虹のステッカーで埋め尽くす」など、何度もステッカーの掲示を訴えてきた。

さらに、オリジナルのレインボーTシャツを着てPRしたかと思えば、「(大相撲の)取組の間に、1日3回くるくる回ってもらうことになった」と述べ、大相撲7月場所の土俵に、懸賞旗風の旗までも登場させ、理解を求めてきた。

7月中旬にステッカーを取得した、都内にある女性専用のスポーツジム「Beauty Kick X」。

ステッカー店からクラスターが発生したことについて、Beauty Kick Xの武藤慎治代表は、「一つの安心の目安として、このステッカーが使われていると思うが、クラスターが発生したこと、非常に残念なんですね」と話した。

ステッカーの取得は、オンラインで申請する。

都の職員の審査はなく、事業者の自己申告だけ。

このスポーツジムの場合は、わずか10分で都からのお墨付きがもらえた形となった。

Beauty Kick X・武藤代表「簡単にステッカーの申請ができるので、貼ってあるお店がちゃんと感染対策しているかどうか、調査してくれた方が信ぴょう性が増すんじゃないかなと」

感染拡大が深刻なのは、沖縄も同じ。
13日は、新たに97人の感染が確認された。

県独自の警戒レベルを、現在のレベル3から最大のレベル4に引き上げ、15日に期限が切れる独自の緊急事態宣言については、8月29日まで延長する方針を固めた。

加藤綾子キャスター「虹色のステッカーというのは、小池都知事がかなり推奨しているなという印象を受けていたんですが、そもそも誰もが印刷できてしまうというところには不安がありましたよね。今回のようなケースも想定できたことだろうなと思うんですが、そのあとの対処、対応をどうするのかというところはね」

ジャーナリスト・柳澤秀夫氏「そこまで言及されていないですよね。でもやっぱり、信頼があっての利用者の安心だと思うんですよ。その信頼が、今回の一件で揺らいでしまっているというのは、やっぱり重大なことだと思います。ですから、少なくともステッカーを続けるのであれば、要件を本当に満たしているのかどうか、都は大変だと思いますよ、今、人手が足りなくて。でも、都が自らチェックする仕組みを作っていかないと、これはいくら都知事がステッカーを持っても、信頼はされなくなってしまう」

加藤綾子キャスター「打ち出した以上は、ということですよね。多くは対策を講じてステッカーを貼ってるお店だと思うんですけどね。信頼回復のために、しっかりと取り組んでほしいと思います」

(2020/08/13)
#新型コロナウイルス
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