野球で結ばれた絆 熱く燃えた最後の夏

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17日に幕を閉じた甲子園での交流試合。
同じ時、女子高校野球の大会も開かれていた。

頂点を目指す戦いの中には、引退を胸に戦う選手が。

彼女たちの最後の夏。

女子野球の聖地「きずなスタジアム」。

多くの大会が中止になり、ようやく開かれた、代わりの大会。

真夏の日差しがあふれる、きずなスタジアムに元気な笑顔が並んだ。

10月にも大会が予定されているが、進学する3年生にとっては、これが最後の大会となる。

頂点を目指し、すべての部員が1つになる大切な舞台。

準決勝に臨む、秀明八千代高校。
この大会で、野球から卒業する3年生がいる。

航空関連の仕事を目指す上田捺未(なつみ)選手と、看護師を志す瀧凜選手。
秋の試験のため、この大会で引退することを決断した。

瀧選手「泣いても笑っても、これが本当に最後なので、絶対に優勝して、最後は“笑って終わりたい”です」

上田選手「“全力”で声出して、“全力”でプレーして優勝目指して頑張りたいです」

準決勝、瀧選手は、指名打者でスタメン出場。

一方、上田選手はランナーコーチを務めながら、出場の機会を待つ。

愛娘の最後の姿をスタンドで見守る母は…。

瀧選手の母・江利子さん「大会がなくなっちゃうと聞いた時は親子で泣きました。この試合があることをありがたく思って頑張ってと言って。今見ているだけで泣いちゃうので…」

上田選手の母・清美さん「本当に祈るような気持ちで」

秀明八千代は序盤に3点を失うが、その後、共に譲らない緊迫した展開。
5回、上田選手が動く。

選手交代、レフトの守備位置へ。
大きな声でチームを盛り立てる。

そして、3点を追う最終回。

ノーアウトランナー1塁の場面で、バッターは、看護師を目指す瀧選手。

その初球、レフト線への鋭い当たりは、惜しくもファウル。

続く2球目も、内野ゴロに終わり、チャンスを広げることはできなかった。

最終回、2アウト。
次のバッターも打ち取られ、その瞬間、上田選手と瀧選手、2人の高校野球のゲームセット。

秀明八千代高校キャプテン・安井綾香選手「ごめんなさい、本当に」、「タキリン(滝選手)とナツ(上田選手)が、この大会で最後だから、少しでも恩返ししたかったんですけど、10月に。ちゃんと2人の分の金メダルも取って、一緒に頑張っていくので、最後まで応援よろしくお願いします」

瀧選手「最後の最後までは一緒にできなかったけど、10月決勝まで行って優勝してください…」

上田選手「いろいろドタバタの3年生ですけど、最後までサポートお願いします。ありがとうございました!」

上田選手の母・清美さん「いい仲間に囲まれて、高校生活を送れたことが一番良かったと思います」

瀧選手の母・江利子さん「一生懸命やっている姿は誇りに思いますし、みんなと一緒に、1つの夢をかなえてこられたので、きっとまた次の夢をかなえてくれると思っています」

瀧選手「本当に、このメンバーで野球ができてすごくうれしかったし、これで“区切り”をつけたいと思います」

上田選手「(家族に)いいところを見せられなかったんですけど…。全力でプレーしたところは見せられたので…感謝しかないです。どんなときも諦めないことをすべて野球から教えてもらったので、この先も全力で頑張りたいと思います」

(2020/08/22)

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